仙台市消防局との協力により学部1年次学生全員を対象に普通救命講習を実施しました

 4月24日および5月1?8?15?22日に、1年次の必修授業である教育体験初年次演習Ⅰにおいて「普通救命講習Ⅰ」を実施し、4月に入学した1年次学生計357名が受講しました。この取り組みは、360足球比分,360足球比分直播6年6月3日付の文部科学省通知「心肺蘇生等の応急手当に係る取組の実施について」の趣旨を踏まえ、360足球比分,360足球比分直播元年8月に本学、仙台市および仙台市教育委員会と締結した「防災教育?啓発の推進等にかかる連携及び協力に関する協定」に基づき、学校安全に資する取組の高度化のため、仙台市消防局との協力により実現したものです。

 講習は各日80人程度を上限として計5回に分かれて実施し、当日は10人程度のグループとなり、仙台市消防局、仙台市防災安全協会および応急手当普及員資格を持つ同大学職員といった講師陣による指導のもと、心肺蘇生法やAEDの使用方法などの実技を中心に行いました。参加した学生からは「子どもたちが倒れた時を想像しながら行ったので、身近に感じながら学べた」「先生になった時に子どもたちの命を預かることになるので、ちゃんと子どもを助けられるようになりたい」といった声がきかれ、自身が教員になった未来と重ねながら実技講習に臨む様子がうかがえました。

 本学では、2011年3月に発生した東日本大震災を契機として、防災教育に係る授業の必修化や防災教育研修機構の設置など、「子どもたちの命を守る」教員養成に一貫して取り組んでいます。また、防災教育に係る修学状況を証明する独自の「学校防災安全マイスター制度」を導入しており、今回の講習受講は将来的なマイスターの認定にもつながります。その他にも、主に出身の小中学校において1週間の学校体験を行う「地域フィールドワーク研究」を約9割の1年次学生が受講する、近隣の学校ボランティアに参加するなど、早期から学校現場に赴く機会は多く、入学直後に普通救命講習を受講する意義は大きいと考えます。

 本学では、本事業を毎年度継続することにより将来的に全学部学生が救命に係るスキルを身に付けている状態を目指すとともに、今後、仙台市消防局が企画している、応急手当普及員の資格を持つ学校教員向けのマニュアル作成等にも協力する予定です。

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講師の指導を受けながら心肺蘇生法を実践する学生